戸田城聖の後を継ぎ、創価学会第三代会長となった山本伸一の峻厳な「弟子の道」が綴られている。
日蓮大聖人の仏法のヒューマニズムの光をかかげて、世界を舞台に繰り広げられる民衆凱歌の大河小説。
●著者/池田大作
●出版社/聖教新聞社
●発行年月日/2007年03月16日
●ISBN/9784412013568
●サイズ/B6変型判
●ページ数/416
【目次】
蘇生/創価大学/開花
【各章の概要】
【蘇生】山本伸一は、昭和45年5月の本部総会で「公害問題」に言及。さらにペンをとり、仏法の“人間と環境”の共生の哲学を通して公害根絶を訴えた。当時、水俣でも同志が宿命転換を願い奮闘していた。伸一は49年1月、遂に水俣の友に会い、皆が人々の希望となり、郷土の蘇生の歴史をと励ます。また“妙法の大地に大文化運動を”と「第三文明華展」等が行われた。伸一も「青年の譜」等の詩を次々に発表。一方、作家・三島由紀夫の割腹死事件を巡って学生部員と語り、広布と民衆のために命を捧げる人生たれと念願。46年2月には、伸一は北海道に飛び、初の“雪の文化祭”に出席した。
【創価大学】46年4月、創価大学が「人類の平和を守る要塞たれ」等の理念を掲げて開学。「全員が創立者の精神で」との伸一の言葉を真剣に受け止めた学生は、理想的な学園共同体の建設へ労苦を背負う。第3回入学式には伸一が初めて出席し、“人類のため、無名の庶民の幸福のため”との開学の意義を講演。滝山祭の盆踊り大会では学生のなかへ飛び込んで励ました。遂に迎えた第1回卒業式。伸一は共に大学建設に戦った一期生に、生涯、創大で結んだ魂の絆を忘れるなと激励した。
【開花】伸一は、46年6月、牧口初代会長の生誕100年に際し、創価の源流の先師へ思いを募らせる。2日後には北海道へ飛び、激励行の合間に月の写真を撮影。それはやがて「自然との対話」写真展に結実する。また、学会の発展がそのまま地域と社会の繁栄につながるとの伸一の構想は「鎌倉祭り」等として具体化し、地域の興隆を願う学会員の真心が輝く。夏季講習会の最中には、大型の台風の影響を受けたボーイスカウト世界大会の避難にあたり、伸一は陣頭指揮で支援を推進した。
|