人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察する。
月刊『第三文明』の好評連載の書籍化。2016年8月号~2017年7月号の12回分を収録。第1巻は、法華経の「序品」から「信解品」までの考察を収録。
著者について
佐藤優(さとう・まさる) 1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6がうt執行猶予付有罪確定。13年6がう執行猶予満了。刑の言い渡しが効力を失った。著書に、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『自壊する帝国』(新潮文庫)、毎日出版文化賞特別賞を受賞した『国家の罠』(新潮文庫)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『創価学会を語る』(松岡幹夫との共著/第三文明社)、『神学の技法』(平凡社)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、など多数。第10回安吾賞受賞。
●著者/佐藤優
●出版社/第三文明社
●発行年月日/2019年06月07日
●ISBN/9784871221948
●サイズ/四六判/並製 12.8 x 1.5 x 18.8 cm
●ページ数/240
【目次】
まえがき
1 「民衆宗教」と「人間主義」
2 すべての思想を生かしていく智慧
3 「危機の時代」を見通す先見性
4 超越性と現実の間を往還する思想
5 生命論として「諸法実相」を読み解く
6 世界に向けて開かれた書
7 宗教の全体間の重要性
8 『法華経の智慧』と「世界宗教の条件」
9 「何のため」を問い続ける思想
10 池田思想にちりばめられた「譬喩の力」
11 「『人間主義の宗教』とは何か?」を考える
12 「信仰と理性」の関係めぐる根源的思索
索引