大白蓮華に連載された池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」から、「人間革命の宗教」をテーマにした12編を収録。
「松野殿御返事」「開目抄」「大白牛車書」「立正安国論」などの御文を拝して、「師子王の心」「誓願」「生死」「平和」等を巡る講義が、縦横無尽に展開される。
「希望――創価の信仰は宿命を使命に転換」編では、「先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱっときへて」(御書1000ページ)等を拝し、宿命を使命に変える生き方に言及。「学会と共に、異体同心の同志と共に信心に励んでいくならば、越えられない『苦難の坂』など断じてありません」と励ましを送る。
同書の「序――『人間革命の宗教』の大道」で、池田先生はつづっている。
「どこまでも『人間のため』という原点を忘れてはならない。人間を離れるな!生命に目覚めよ!民衆自身から始めよ!――今、この根本に立ち返ることが、あらためて求められているのではないでしょうか」と。
世界各地で頻発する紛争や経済格差など、人間を分断する力が渦巻く、混迷の現代社会。本書は、そのただ中にあって、「一人の人間」の変革により、世界の平和を可能にしゆく「人間革命」の法理を、仏法の深義から考察した一冊である。
●著者/池田大作
●出版社/聖教新聞社
●発行年月日/2019年11月21日
●ISBN/9784412016590
●サイズ/四六判・上製
●ページ数/336
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