依然新型コロナウイルス感染症が猛威をふるう中で、宗教はどのような役割を果たしうるのか――。 創価学会の学識者・医学者たちが、科学と歴史の知見をもとに、危機の時代を生き抜く仏法の可能性を問う。 感染症史、オリンピック、SDGs、疫学、遺伝子など多岐にわたるテーマを各分野の専門家が考察。 また、コロナと向き合う生と死の現場からの声を多数収録!
●編集/聖教新聞報道局
●出版社/潮出版社
●発行年月日/2022年3月4日
●ISBN/9784267023392
●サイズ/新書
●ページ数/336
【目次】
はじめに 創価学会学術部長 玉井秀樹
――第1部 学術部編――
第1章 仏法の視座からみる歴史と社会
・感染症を巡る宗教と社会 井上大介(創価大学文学部教授)
・文学から感染症を読み解く 山崎達也(東洋哲学研究所研究員)
・鎌倉時代の感染症との闘い 小島信泰(創価大学法学部教授)
・「生命尊厳」の社会へ 石神 豊(創価大学名誉教授)
・東日本大震災の復興に学ぶ 野崎 明(東北学院大学名誉教授)
・自然災害への備え 小松利光(九州大学名誉教授)
・価値創造のオリンピック 真田久(筑波大学特命教授)
・万人の幸福のための経済 中村亨(神戸学院大学経済学部教授)
・SDGs(持続可能な開発目標)の理念と実践 青野健作(創価女子短期大学准教授)
第2章 仏法と科学――その考察
・遺伝子スイッチという希望 井上幸江(山口東京理科大学副学長・薬学部教授)
・疫病と向き合う心構え 高山清茂(群馬大学名誉教授)
・感染症対策からの一考察 佐々木諭(創価大学看護学部教授)
・腸内環境と健康 鈴木潤(麻布大学名誉教授)
・鎌倉時代の「食」について 稲熊隆博(信州大学農学部特任教授)
・「生命に備わる力」に思う 佐藤健人(東海大学医学部准教授)
・環境問題と仏法 山本修一(創価大学理工学部教授)
――第2部 ドクター部編――
ルポ 人のために――それが“真の健康” 吉岡哲也さん
第1章 「生老病死」の現場から
・「生」を選択するために 石川てる代(石川てる代ウィメンズクリニック院長)
・「老」と歩む人生 中村敏子(関西福祉科学大学健康福祉学部教授)
・「病」と向き合うために 西﨑隆(外科医)
・託された「命のバトン」 松﨑泰憲(訪問診療医)
体験 堀田伸勝さん「人に尽くす道を歩み抜く」
体験 川村雄大さん「最後の一歩まで断じて退くな!」
・災害の教訓を生かす 笠岡俊志(熊本大学病院災害医療教育研究センター長・教授)
体験 櫻本光則さん「人を救い、人に尽くす。最高の人生!」
第2章 六根清浄――仏法の英知から考える
・私たちが見ているもの 林篤志(富山大学附属病院長・同大学眼科学教授)
・耳と鼻の持つ可能性 田崎洋(耳鼻咽喉科田崎クリニック院長)
・食べること、話すこと 永目誠吾(歯科医)
・皮膚の役割と可能性(身) 佐藤喜美子(志村ヒフ科クリニック院長)
・脳がつなぐもの(意) 宮川照夫(新潟脳外科病院副院長)
体験 山際暁子さん「私にできることを全力で」
体験 平畑光一さん「生命に向き合う 安心を送る」
ルポ ――生命尊厳の仏法思想が差別と偏見を超える鍵 長尾栄治さん
おわりに 創価学会ドクター部長 酒井英樹
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