●著者/ 池田大作、ブライアン・ウィルソン ●出版社/ 聖教新聞社 ●ISBN/9784412007987 ●サイズ/文庫 ●ページ数/243 イギリス・オックスフォード大学のブライアン・ウィルソン名誉教授との対談集『社会と宗教』(講談社)の聖教文庫版。“行動する魂”と“考究する知性”の語らい。『社会と宗教』は、冷戦時代の末期にあった1984年に英語版が発刊。以後、日本語・フランス語・ポルトガル語・タイ語・中国語・スペイン語の各国語で刊行され反響を広げた。タイトルの通り、「宗教とは何か」との問いから、「宗教と文明」「宗教と倫理」等にいたるまで、宗教の社会的使命にかかわるあらゆる課題を、縦横無尽に論じた大著である。それは、“行動する魂”と“探究する知性”の邂逅(かいこう)によって初めて成し得た作業ともいえよう。21世紀の宗教の可能性を論じ、「人間のための宗教」の必要性を求めた同書。「宗教」が時代を解くカギとなった現在こそ、その意義はますます光を増しているといってよい。 【目次】 第一部 人間と宗教 宗教的感情の源泉 人格神と「法」 混淆宗教 普遍性と特殊性 宗教の普遍性 宗教の神秘性 奇跡物語の意義 合理性と非合理性 生命の永遠 三世の生命観 大乗非仏説論への考え方 “空”概念の理解 信仰と功徳 第二部 理性と責任 神の意志と人間の理性 芸術と宗教 人生の不条理 人間の運命と業(カルマ) 普遍的生命と個別性 自殺は認められるか 生命の尊さ 死刑廃止への賛否 ガンジー主義への評価 政治と宗教 |