●著者/ 池田大作、ブライアン・ウィルソン ●出版社/ 聖教新聞社 ●ISBN/9784412008076 ●サイズ/文庫 ●ページ数/270 イギリス・オックスフォード大学のブライアン・ウィルソン名誉教授との対談集『社会と宗教』(講談社)の聖教文庫版。“行動する魂”と“考究する知性”の語らい。『社会と宗教』は、冷戦時代の末期にあった1984年に英語版が発刊。以後、日本語・フランス語・ポルトガル語・タイ語・中国語・スペイン語の各国語で刊行され反響を広げた。タイトルの通り、「宗教とは何か」との問いから、「宗教と文明」「宗教と倫理」等にいたるまで、宗教の社会的使命にかかわるあらゆる課題を、縦横無尽に論じた大著である。それは、“行動する魂”と“探究する知性”の邂逅(かいこう)によって初めて成し得た作業ともいえよう。21世紀の宗教の可能性を論じ、「人間のための宗教」の必要性を求めた同書。「宗教」が時代を解くカギとなった現在こそ、その意義はますます光を増しているといってよい。 【目次】 第三部 組織論 現代における共同体の意義 宗教セクトと共同体意識 宗教組織の二面性 宗教と人間教育 組織と参加 組織形態のあり方 組織伸長が抱える課題 社会的・文化的諸活動 権威主義解消の道 布教活動のあり方 理性の限界 カリスマ性について インスピレーションと組織 第四部 歴史からの展望 愛と葛藤 セクト間の分裂と憎悪 ルネサンスと宗教改革 近代史とキリスト教 キリスト教衰退の原因 宗教と全体主義 国教の是非 共産主義と宗教 宗教は文明をリードしうるか 文化の相対性 平和への貢献 宗教と新しい世界秩序 社会改革の基盤としての宗教 |