●著者/ 池田大作、ブライアン・ウィルソン
●出版社/ 聖教新聞社
●ISBN/9784412008090
●サイズ/文庫
●ページ数/398
イギリス・オックスフォード大学のブライアン・ウィルソン名誉教授との対談集『社会と宗教』(講談社)の聖教文庫版。
“行動する魂”と“考究する知性”の語らい。『社会と宗教』は、冷戦時代の末期にあった1984年に英語版が発刊。以後、日本語・フランス語・ポルトガル語・タイ語・中国語・スペイン語の各国語で刊行され反響を広げた。
タイトルの通り、「宗教とは何か」との問いから、「宗教と文明」「宗教と倫理」等にいたるまで、宗教の社会的使命にかかわるあらゆる課題を、縦横無尽に論じた大著である。それは、“行動する魂”と“探究する知性”の邂逅(かいこう)によって初めて成し得た作業ともいえよう。
21世紀の宗教の可能性を論じ、「人間のための宗教」の必要性を求めた同書。「宗教」が時代を解くカギとなった現在こそ、その意義はますます光を増しているといってよい。
【目次】
第五部 健康・精神 医の倫理 臓器移植について 遺伝子組み換えに対して 生物進化への考え方 ガン宣告の問題点 ガンと心の研究 安楽死について 死の恐怖とどう戦うか 死と意識 植物人間について 人工受精について 性教育 人口問題と避妊について 人工中絶について 仏法と深層心理学 宗教体験と心理学 心理療法と仏法 超常機能と宗教 オカルティズムについて
第六部 倫理観の拡大 性善説と性悪説 現代科学文明と欲望 欲望のコントロールと宗教 快楽としての性 男女間の倫理 罪の意識 宗教と道徳 平等の意義 信教の自由 宗教における寛容 理論と実践 宗教の正統性を決めるもの 教義的規制の拡大傾向 宗教と社会的価値観 科学の発達の是非 公害と自然観の変革 家庭の未来について 親子の間の倫理