人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの続刊。第3巻は、法華経の「提婆達多品」から「従地涌出品」までの考察を収録。悪との戦い、折伏と寛容性などをテーマに、多様な視点から創価学会の内在的論理を読み解く。月刊『第三文明』好評連載の2018年8月号分から、2019年7月号分までを書籍化。
著者について
佐藤優(さとう・まさる) 1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6がうt執行猶予付有罪確定。13年6がう執行猶予満了。刑の言い渡しが効力を失った。著書に、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『自壊する帝国』(新潮文庫)、毎日出版文化賞特別賞を受賞した『国家の罠』(新潮文庫)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『創価学会を語る』(松岡幹夫との共著/第三文明社)、『神学の技法』(平凡社)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、など多数。第10回安吾賞受賞。
●著者/佐藤優
●出版社/第三文明社
●発行年月日/2021年4月18日
●ISBN/9784476033977
●サイズ/四六判/並製
●ページ数/238
【目次】
まえがき
1 「悪と戦い続けてこそ仏」という思想
2 「衆生の救済」こそ、究極の善
3 悪は「善の炎」のための薪となる
4 法華経の「女人成仏」が語りかけるもの
5 竜女の成仏は、高らかな「人権宣言」
6 現代における「不惜身命」とは何か
7 創価学会と「三類の強敵」の戦い
8 「折伏」と「寛容」について考える
9 師弟が共闘してこそ「難即安楽」に
10 「地涌の菩薩」とその使命感
11 「人間への信頼を取り戻せ」という警鐘
12 池田会長の民衆観の根底にあるもの
索引
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