人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの続刊。第4巻は、法華経の「従地涌出品」から、いよいよ「如来寿量品」までの考察を収録。「生も歓喜、死も歓喜」の死生観、新型コロナウイルスとの戦いと「十界論」などをテーマに、多様な視点から、世界宗教化への飛躍を期す創価学会の思想に迫る。月刊『第三文明』好評連載の2019年8月号分から、2020年7月号分までを書籍化。月刊『第三文明』好評連載の2018年8月号分から、2019年7月号分までを書籍化。
●著者/佐藤優
●出版社/第三文明社
●発行年月日/2022年3月10日
●ISBN/9784476034035
●サイズ/四六判/並製
●ページ数/238
著者について
佐藤優(さとう・まさる)
1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月執行猶予付有罪確定。13年6月執行猶予満了。刑の言い渡しが効力を失った。
著書に、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『自壊する帝国』(新潮文庫)、毎日出版文化賞特別賞を受賞した『国家の罠』(新潮文庫)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『創価学会を語る』(松岡幹夫との共著/第三文明社)、『神学の技法』(平凡社)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、など多数。第10回安吾賞受賞。
【目次】
まえがき
1 戸田会長「獄中の悟達」の重要な意義
2 生命論の観点から寿量品の意義を解き明かす
3「生も歓喜、死も歓喜」に込められた思い
4「久遠の仏」と「永遠の今」
5 宗教者にとっての「使命の自覚」の重要性
6 寿量品の「発迹顕本」を池田思想から捉え直す
7「人」と「法」の視座から論じる仏法の本質
8「人間主義」が21世紀の世界に果たす役割
9〝生命の奥底にある宇宙〟と向き合う
10 刹那主義の荒波に抗する〝思想の防波堤〟
11 新型コロナウイルスとの戦いと「修羅界」
12 コロナ禍が浮き彫りにした「天界」の脆さ
索引
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